属性の集計 (Summarize Attributes)

[属性の集計] 図


このツールは、1 つまたは複数のフィールドから一致する値をすべて集計し、これらの値の統計情報を計算します。最も基本的な統計情報は集計されたフィーチャの個数ですが、より詳細な統計情報を計算することもできます。

たとえば、店舗の場所のポイント フィーチャに [DISTRICT_MANAGER_NAME] フィールドがあり、マネージャー別にコーヒーの売上を集計するとします。 [DISTRICT_MANAGER_NAME] フィールドをディゾルブ対象のフィールドとして指定すると、個々のマネージャーを表すデータのすべての行が集計されます。これは、

Manager1
が管理しているすべての店舗の場所が 1 行に集計され、統計情報のサマリーが算出されることを意味します。この例では、店舗の数や
Manager1
が管理しているすべての店舗の TOTAL_SALES の合計などの統計情報だけでなく、 [DISTRICT_MANAGER_NAME] フィールドに記載された他のすべてのマネージャーに関する統計情報も計算されます。

集計する入力を選択


集計するフィールドを含むレイヤー。

マップからレイヤーを選択できるだけでなく、ドロップダウン リストの下部にある [解析レイヤーの選択] を選択し、ビッグ データ ファイル共有データセットまたはフィーチャ レイヤーのコンテンツを参照して選択することもできます。

データを集計する方法の選択


このような場合、データを集計するには 2 つの方法があります。

  • [すべてのフィーチャを 1 つのフィーチャに統合] - すべてのフィーチャの統計情報を計算します。
  • [フィールド別] - 指定したフィールドの同様の値別にフィールドをグループ化します。

たとえば、 [Maple][Fir][Pine] という値を持つ [treetype] というフィールドと [treeheight] というフィールドを含む樹木のデータセットがあり、 [treeheight] の平均を求めるとします。すべてのフィーチャを 1 つのフィーチャに集計すると、すべての樹木の高さ平均が求められ、これは 1 つの平均値になります。フィールド [treeheight] 別に集計した場合には、カエデ (maple) の平均、モミ (fir) の平均、マツ (pine) の平均を求めることになります。

統計情報の追加 (オプション)


集計されたフィーチャの統計情報を計算することができます。数値フィールドに対して、以下を計算できます。

  • 個数 - NULL 値でない値の数を計算します。数値フィールドまたは文字列に使用できます。 [null, 0, 2] のデータの個数は 2 です。
  • 合計 - フィールド内の数値の合計。[null, null, 3] を合計すると 3 になります。
  • 平均 - 数値の平均。[0, 2, null] の平均値は 1 です。
  • 最小 - 数値フィールドの最小値。[0, 2, null] の最小値は 0 です。
  • 最大 - 数値フィールドの最大値。[0, 2, null] の最大値は 2 です。
  • 範囲 - 数値フィールドの範囲。これは、最大値から最小値を減算して計算されます。[0, null, 1] の範囲は 1 です。[null, 4] の範囲は 0 です。
  • 分散 - トラッキング データの数値フィールドの分散。[1] の分散は NULL です。[null, 1,0,1,1] の分散は 0.25 です。
  • 標準偏差 - 数値フィールドの標準偏差。[1] の標準偏差は NULL です。[null, 1,0,1,1] の標準偏差は 0.5 です。

文字列フィールドに対して、以下を計算できます。

  • 個数 - 非 NULL 文字列の数。
  • すべて - この統計情報は、指定のフィールドからランダムにサンプリングされた文字列値です。
すべての統計情報は、NULL 以外の値で計算されます。結果レイヤーには、計算された各統計情報の新しいフィールドが含まれます。属性と統計情報を選択することで、任意の数の統計情報を追加できます。

データストアの選択


GeoAnalytics の結果はデータ ストアに保存され、フィーチャ レイヤーとして Portal for ArcGIS に公開されます。 多くの場合、結果はビッグ データ ストアに保存され、これがデフォルトとなっています。結果をリレーショナル データ ストアに保存したほうがよい場合もあります。 結果をリレーショナル データ ストアに保存する理由は以下のとおりです。

  • 結果をポータル間のコラボレーションにおいて使用できます。
  • 結果との同期機能を有効化することができます。

結果レイヤー名


作成されるレイヤーの名前。 ArcGIS Data Store に書き込んでいる場合、結果は [マイ コンテンツ] に保存され、マップに追加されます。ビッグ データ ファイル共有に書き込んでいる場合、結果はビッグ データ ファイル共有に格納され、そのマニフェストに追加されます。この場合、結果はマップに追加されません。 デフォルトの名前は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。レイヤーがすでに存在する場合、このツールは正常に実行されません。

[出力の保存場所] ドロップダウン ボックスを使用して ArcGIS Data Store (リレーショナル データ ストアまたはビッグ データ ストア) に書き込むときは、結果が保存される [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定できます。