[多変数グリッドから情報付加 (Enrich From Multi-Variable Grid)] ツールは、多変数グリッドから取得した属性を 1 つのポイント レイヤーに効率的に結合します。
多変数グリッドとは、[多変数グリッドの構築 (Build Multi-Variable Grid)] ツールを使用し、複数のレイヤーの属性をポリゴンの 1 つのグリッドに集約して作成されたレイヤーのことです。情報を付加するために多変数グリッドを使用すると、多様で大規模の情報のコレクションをポイント データに簡単に追加して、以降の空間解析で使用することができます。
たとえば、ある都市全域で過去 1 年間に発生した新たな犯罪事件のレイヤーを取得したので、 犯罪発生頻度とさまざまな人口学的要因、経済的要因、地理的要因との間のリレーションシップをモデル化するとします。これらの要因について記述したデータにアクセスすることはできますが、このデータはジオメトリ タイプが異なる 5 つの別々のレイヤーに保存されています。さらに、レイヤーの中には、ビッグ データ ファイル共有に格納されているものもあれば、フィーチャ サービスとして格納されているものもあります。この場合、情報を格納するために多変数グリッドを作成し、 [多変数グリッドから情報付加 (Enrich From Multi-Variable Grid)] ツールを使用してグリッドを犯罪事件に結合すれば、ツールを 2 回実行するだけでさまざまな種類の属性をポイント レイヤーに効率的に結合することができます。次に、結合された属性を説明変数として使用し、結果レイヤーを使用した犯罪発生頻度のモデルの構築を開始します。
多変数グリッドによって情報を付加するポイント フィーチャ。
マップからレイヤーを選択できるだけでなく、ドロップダウン リストの下部にある [解析レイヤーの選択] を選択し、ビッグ データ ファイル共有データセットまたはフィーチャ レイヤーのコンテンツを参照して選択することもできます。
入力ポイント フィーチャに結合される属性を含む多変数グリッド レイヤー。このレイヤーは、[多変数グリッドの構築 (Build Multi-Variable Grid)] ツールによって作成されている必要があり、ホスト フィーチャ レイヤーでなければなりません。ビッグ データ ファイル共有に格納されている多変数グリッド レイヤーはこのツールの入力としてサポートされていません。
入力ポイント フィーチャが多変数グリッド レイヤーと交差するたびにポイント フィーチャに結合されるこのグリッド内の属性。
作成されるレイヤーの名前。 ArcGIS Data Store に書き込んでいる場合、結果は [マイ コンテンツ] に保存され、マップに追加されます。ビッグ データ ファイル共有に書き込んでいる場合、結果はビッグ データ ファイル共有に格納され、そのマニフェストに追加されます。この場合、結果はマップに追加されません。 デフォルトの名前は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。レイヤーがすでに存在する場合、このツールは正常に実行されません。