[最適な施設の選択] を使用して、施設の最適な位置を選択することができます。このツールは、指定された目的を満たすように、施設に対する需要のある位置を特定します。
施設は、消防署、学校、図書館、店舗、流通センターなどの、ある種のサービスを提供する位置を表します。需要地点は、特定のエリア内の人口をまとめる国税調査ブロック ポイントなどの、施設が提供するサービスに対する需要のある位置を表します。
[最適な施設の選択] ツールは、次のような質問に答えるのに役立ちます。
需要地点を施設に割り当てる場合に満たす必要のある目的を指定します。
[最適な施設の選択] を使用して、解こうとしている問題のタイプ、つまり目的を指定することができます。ツールは、その特定の目的に対する解を提供するように最適化されます。目的にかかわらず、解に到達するために基礎となる同じ方法が、基本的に使用されます。つまり、特定の需要地点のニーズは、最も近い施設に割り当てられます。目的によって、距離 (または時間) および需要間の相互作用を処理する方法が変わります。ツールは、移動距離/時間と需要量の両方を考慮し、場合によっては施設の容量も考慮します。たとえば、目的が移動時間の最小化を重視している場合、ツールは、二次的にさらに割り当てる需要を最大化しようとします。同様に、目的が割り当てる需要の最大化である場合、ツールは、移動時間を最小化することによって (需要地点を任意の施設ではなく、最も近い施設に割り当てることによって) それを実行します。
使用するデータと設定によっては、異なる目的が同じまたは類似する結果を生成する場合があります。ただし、解析に最も適した目的を指定する必要があります。
新しい施設の位置を決めるのではなく、制限された容量または無制限の容量を持つ可能性のある既存の施設に需要を割り当てたい場合に、この目的を使用します。
この目的は、施設の容量および周辺地域の需要量に基づいて需要を施設に割り当てます。需要は、使用可能な容量が一杯になるまで、最も近い施設に割り当てられます。最大移動範囲を指定した場合、すべての需要の割り当てが完了していない場合でも、この範囲を超える需要地点は施設に割り当てられません。
需要地点および施設間の移動時間全体または移動距離全体を最小化するように施設の位置を決める場合に、この目的を使用します。
この目的は、施設およびすべての需要地点間で定期的に移動がある場合に、しばしば適用されます。たとえば、流通センターから店舗に商品を配達するための移動距離全体を最小化する場合、または会議のすべての出席者の移動時間を最小化するように会議の開催場所を選択する場合に、この目的を使用します。
施設から特定の時間または距離の範囲内でカバーされる需要量を最大化する場合に、この目的を使用します。
この目的は、各需要地点のすべての需要を、その位置に最も近い 1 つの施設に割り当て、最大の需要量が割り当てられるように施設を選択します。
この目的には、有限な最大移動範囲が必要です。この範囲がないと、すべての需要が 1 つの施設に割り当てられる可能性があります。すべて施設から特定の距離または時間の範囲外にある需要地点は、割り当てられません (そのような位置は、需要が満たされておらず、追加施設が必要である可能性のある場所を示します)。
施設がカバーする需要量を最大化したいが、施設の容量が制限されている場合に、この目的を使用します。
この目的は、どの施設の容量も超えることなく最大の需要量を割り当てるように、施設を選択します。各需要地点のすべての需要は、その位置に最も近く、容量に空きがある 1 つの施設に割り当てられます (つまり、ある需要地点をある施設に割り当てると、その施設で使用可能な容量を超える場合、需要の一部が割り当てられるのではなく、その需要地点自体が割り当てられません)。
特定の割合の需要をカバーするために必要な最小の施設数を求める場合に、この目的を使用します。
この目的は、指定された割合の需要を満たすために必要な最小の施設数を選択します。2 つ以上の施設からの最大移動範囲内に存在する需要地点は、各施設からの距離に基づいて、施設間で比例的に分割されます。この目的は、住民が訪問する施設を選択することができ、通常は最も近い施設を訪問すると想定される (その他の条件は等しい) 場合に、しばしば使用されます。
選択する施設数をユーザーが指定し、それに従って施設が選択される他の目的とは異なり、この目的は、ユーザーが満たしたい需要の割合に基づいて、施設数を自動的に選択します。施設の容量には制限がないと仮定されます。
解析に移動が含まれる他のツールと同様に、距離または時間のどちらを使用して移動を計測するかを指定することができ、徒歩時間、運転時間、運転距離 (未舗装道路使用) など、さまざまな移動モードを選択することができます。利用可能な移動モードは、組織の管理者によって決定されます。 [運転時間]、 [運転時間 (地方)]、または [トラック輸送時間] を使用する場合、必要に応じて、特定の曜日や時刻の交通量を含めることができます。
需要地点を正確に施設に割り当てるには、移動が施設から需要地点に向かうのか (たとえば、消防署から住宅へ)、それとも需要地点から施設に向かうのか (たとえば、利用者から図書館へ) を指定します。[最適な施設の選択] は、一方通行道路での移動方向、ある道路から別の道路に曲がれるかどうか、交差点が左折禁止かどうかなどを、移動が施設から需要地点に向かうのか、それとも需要地点から施設に向かうのかに応じて考慮します。
施設が提供するサービスに対する需要がある位置を表すポイント フィーチャです。ツールは、選択された目的に基づいて、これらの需要地点を適切な施設に割り当てます。
需要地点には、需要量が関連付けられます。すべての需要地点に同じ需要がある場合、定数を使用して値を指定します。需要量が需要地点によって変化する場合、需要地点レイヤーのフィールドを使用して需要地点ごとに値を指定します。
需要は、施設から需要地点までの距離にかかわらず、すべての需要が割り当てられるまで施設に割り当てられます。最大移動範囲を需要地点レイヤーに割り当て、カットオフ距離またはカットオフ時間を作成できます。このカットオフ値を超えるすべての需要地点は、割り当てられません。すべての需要地点の最大移動範囲が同じである場合、定数を使用して値を指定します。最大移動範囲が需要地点によって変化する場合、需要地点レイヤーのフィールドを使用して需要地点ごとに値を指定します。
目的タイプが [需要の割合のカバー] の場合、施設が取り込む需要の最小の割合を指定する必要があります。
マップ上のレイヤーを選択できることに加え、ドロップダウン リストの下部にある [Living Atlas 解析レイヤーの選択] または [解析レイヤーの選択] を選択することもできます。これにより、さまざまな解析に役立つ一連のレイヤーを含むギャラリーが表示されます。
このツールは、需要地点レイヤー内で最大 10,000 フィーチャをサポートします。
ある種のサービスを提供することによって施設として機能する位置を表すポイント フィーチャです。候補施設が通常は新しい施設を建設または配置する予定の位置を表すのに対して、必須施設は、通常は既存の位置を表します。ツールは、需要地点を割り当てる場合、 候補施設レイヤーの施設を使用する前に 必須施設レイヤーの施設を使用します。
必須施設は、無制限の容量を持つ (つまり、それらに割り当てられたすべての需要を満たすことができる) 場合もあれば、制限された容量を持つ場合もあります。すべての施設が同じ制限された容量を持つ場合 (消防署が担当できる世帯数 (たとえば 4000) など)、定数値を指定します。容量が施設間で異なる場合 (各高校の新入生に割り当て可能な授業時間数など)、施設ごとの容量値を含んでいるフィールドを指定します。
このツールは、 必須施設レイヤー内で最大 100 フィーチャをサポートします。
ある種のサービスを提供することによって施設として機能する位置を表すポイント フィーチャです。必須施設が通常は既存の位置を表すのに対して、候補施設は、通常は新しい施設を建設または配置する予定の位置を表します。
解析の目的に応じて、一連の候補から選択する候補施設の数を指定する必要があります。必須施設と候補施設の両方を指定した場合、ツールは、 候補施設レイヤーの施設を使用する前に 必須施設レイヤーの施設を使用します。
候補施設は、無制限の容量を持つ (つまり、それらに割り当てられたすべての需要を満たすことができる) 場合もあれば、制限された容量を持つ場合もあります。すべての施設が同じ制限された容量を持つ場合 (消防署が担当できる世帯数 (たとえば 4000) など)、定数値を指定します。容量が施設間で異なる場合 (各高校の新入生に割り当て可能な授業時間数など)、施設ごとの容量値を含んでいるフィールドを指定します。
このツールは、 候補施設レイヤー内で最大 1,000 フィーチャをサポートします。
対象の道路を移動するときに一時的な規制 (バリア) として機能する 1 つ以上のフィーチャを指定します。ポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャを使用してバリアを指定できます。
ポイント バリアは、倒木、事故、落下した電線など、道路に沿った特定の地点で通行を完全に遮断するものを表します。道路上の移動は許可されますが、バリアを通過することはできません。ポイント バリアとして機能する最大で 250 のフィーチャを指定できます。
ライン バリアは、そのバリアが道路と交差している場所を移動できないようにします。たとえば、複数の道路区間にわたって通行禁止となるパレードやデモを表すときに通過不可ライン バリアを使用します。すべてのライン バリアと交差する道路フィーチャの数が 500 を超えると、ツールはエラーを返します。
ポリゴン バリアは、そのポリゴンが道路と交差している場所を移動できないようにします。たとえば、道路網の特定の領域が浸水し、通過できない状況を表す場合などに、このタイプのバリアを使用します。すべてのポリゴン バリアと交差する道路フィーチャの数が 2000 を超えると、ツールはエラーを返します。
これは、 [マイ コンテンツ] で作成され、マップに追加されるレイヤーの名前です。デフォルト名は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。レイヤー名がすでに存在する場合は、別の名前を指定するよう求められます。
結果レイヤーには、次の各項目ごとに 1 つのレイヤーが含まれます。それらは、需要が割り当てられた施設、施設に割り当てられた需要地点、および需要地点とそれらが割り当てられた施設を接続する割り当てラインです。割り当てラインは直線で描画されますが、施設および需要地点間の移動時間または移動距離は、直線距離ではなく、指定した移動モードに必ず基づきます。
[出力の保存先] ドロップダウン メニューを使用して、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定できます。